(気を取り直して書き直します:)
岩永シェフのブログでも触れられていた、メツゲライ・クスダさんとのコラボパン。
(しかし「目玉を書かれたダルマ」て…面白すぎる)
それは、見た目も食べたときも、
初めてのはずなのにずっと前からそうだったような
そうあるべくしてあるような、確信に満ちた存在感をまとっていました。
カスクート パテ・ド・カンパーニュ
口に入れると、おいしいというだけでなく、ある感覚が湧き起こった。
クスダさんの製品は、普段の生活ではなじみのない香草や香辛料の香りがします。
私にはそれは「ヨーロッパの香り」。きっとヨーロッパだったらこんなんなんだろうと。
それが、なじみのあるシュクレクールのパンの香りとあわさり、味わいがまじりあうと
みるみる焦点が合う感覚が。こんな経験初めて。そして、実感しました。
文化が「ここ」にある、と。
ブリオッシュ・オ・ソーシッソン
と~~っても食べたかった品。今回一番楽しみにしてました。
それぞれのお店で買って一緒に楽しむことは自分でも出来るけれど
(でも、カスクートのおいしさは、自分ちで合わせるのと何かが決定的に違った)
生地の中に入れて焼かれてるのは買うしかないのだ!
ソーシッソン・ド・リヨン・ピスターシュの塩気とブリオッシュの甘み。
にじみ出る脂の旨みと生地のリッチさ。
多様なうまさが1つにまとまって、それをいただけることの喜びをかみしめます。
赤と青(みどりだったかな?)のレンズが入った紙のめがね。
子供の頃、よく雑誌の付録にありました。
裸眼ではぼやぼや~んとして見える絵を、このめがねをかけて片目で見ると
そっちのレンズの色で見える線だけがはっきり見える。
反対でも同じく。
両目では、絵が立体になる。
今回のコラボレーションはこのめがねのようや、と思った。
(卑近な例えですみません)
それぞれの切り口で文化を表そうとしてはる2店が協働することにより、
鮮明にかつ立体的に見えるものがある。
なあなあでも一方的な依存でもない、2つの存在だからこその。
限定パンの週末にシュクレに行って、まず驚いたのはいつものパンもあること。
場所も設備も段取りも、どうやってやりくりしはったんだろう?
パンを焼かない私には想像もつかないけど、事情が分かる人には驚異的では?
お店の方々の集中力もすごかった。
そして、目当てのものを買えたお客さんの嬉しそうなお顔。
感謝や喜びが熱気となった奇跡のような2日間はとうに終わったけれど、
得た想いはきっとこれからも残ります。
<音楽は終わっても 旋律は残る>
すでに日常に戻っているシュクレクールに置いていかれないよう、
メロディを胸にまた進んで行こうっと。
やっぱり長くなってしまいました^^;