いつもの堺筋本町。
お客さんもひっきりなしに訪れるこの日、いつもと違うのは、日曜日ということ。
9月27日。
フール・ドゥ・アッシュ、開店5周年の日。
通常なら定休日の日曜日、この日の限定セットの引き取り日として
開店してくださったのです。
台の上にもごく数種のパンが置いてあるだけ。
見慣れない風景に、
ああ周年のために開けてくれたんだなあ、とすでにじ~~ん。
隣のマルシェではウェルカム・ドリンクもいただけるので、座ってしばし
ゆっくりさせてもらえます。
私が頼んだセットは「大」。
おおお!とか言いながら入ってる種類を確認していると、
リュスティック・サンク・アニヴェルセール(←*勝手に命名)
おおお!何ですかこれは!!??
スタッフさんが「どうぞ~」と席まで持ってきてくれたこのリュスティック。
実は台の上にあったパンの1つで、前を通り過ぎる時に
「ん??…似ている。が、そんなはずは」と思ったもの。
シュクレクールの岩永シェフから、アッシュとお客さんへのプレゼントだったのです。
スタッフさんが同行者に気を遣って「よければ2つ」と言ってくださるも、
他の人の分が気になって1個いただき分け分け。
「人数分」に敏感なのは、兄弟間の争いが絶えなかった子ども時代の遺産ね。
南瓜、サツマイモ、栗とおなじみ和の素材が、オレンジ、アプリコット、
シナモンと出会って、滋味ありつつもスタイリッシュなイメージに。
おいしい…。ありがとうございました。
袋のナンバリングが一覧のナンバリングと一致しています。
分かりやすい!
これも1個1個、さぞかし手間だっただろうな…。
5年目のミエル
ヘーゼルナッツ、くるみ、いちじくでぎっしりのミエル。
一見濃厚そうだけど、口に入れると一瞬どこか静的な印象。
が、噛んでいるとどんどん出てくる具材とミエル生地のうまさに絶句。
「不言実行」という四文字熟語がふいに浮かんだ。
「洞窟に閉じ込められたドライフルーツが隙間からターースケテーーー」
では(もちろん)なく、
マダムのフリュイセック
切ると赤ワインの香りが広がる、実に華麗なフリュイセック。
惜しみなく入れられたドライフルーツとワインの香りで
満ち足りた気分にさせてくれます。
かなり地味な色めのミエルと対照的な(笑)マダムのフリュイセック。
シェフのどんな気持ちが込められてるのかな。
薄く切っていただくごとに、気持ちもおすそ分けしてもらってるみたいだな
と思いながら…^^
続きます!