せっかく京都に行くんだし、
La table au japonのあと嵐山にも寄ろう。
終わりがけの紅葉もいいだろうなあ。
la tableに予約したときはそう計画してたのでした。
が、
当日は小雨。
雨の嵐山もいいかも。
しっとりした風情に、普段の生活で忘れた何かが見えるかも。
行きの電車に乗るときはそう思ってたのでした。
が。
満腹になるとすべてがおっくうになるのが世の常人の常。
ま
いいか。
紅葉、散る。
オ・グルニエ・ドールでお土産買って帰ろっ
そうしましょそうしましょっ
ということになったのだった。
あまりにも久々の訪問のため、しばしさまよって到着。
お店に入るとショーケースにお菓子の種類があまりなく、
この日の気分だった生菓子が特に少なくて、あれっ?
売れちゃったのか、それともサロン・ド・テの方の方が多い?
店員さんは「こちらの方が種類は多い」とつるりとしたお返事。
そうなのか~。
プティ・ポ・オ・フロマージュ
フロマージュのブリュレにフランボワーズのソース。
ハートがくりぬかれたチョコの蓋で、こんなにかわいくなってます。
チーズのブリュレにフランボワーズのソースがとろ~り。
しっかりチーズ味のなかに、時々ぴりっとくる黒胡椒がサプライズです。
この容器は、お店に持って行くと30円返金してもらえます。
環境に配慮した取り組みだとか。なるほど。
カップって結構たまっちゃうしねえ。
タルト類は数種類あって、これは即決
リンツァー・タルト
フランボワーズ(かぶりましたが)のコンフィチュールの下はザマンドの層で、
こっくりしつつ酸味も心地良い。
タルトの味や固さも、なんというか、安心のおいしさです。
中学の頃だったか、希望者だけ学校を通じてお菓子の本を買えたのです。
月1冊の配布が楽しみで。
リンツァートルテがそれに載っていました。
その響きときれいな赤色が印象的でした。
当時、近所の輸入食材屋でアーモンドプードルは見つけたけれど
フランボワーズなんてないない!
プードル=パウダーとも分からず、
なんで犬みたいな名前つけとるんやろアーモンドの粉に、
ってなレベルの田舎の中学生の私、
ただもう想像するだけ。
甘酸っぱいみたいやけど、どんな甘酸っぱさだろう。
そして、リンツ市の白人男女が広場に面したカフェで
談笑しながらリンツァートルテを食べている図を想像したりしてたのでした。
今見ると他のお菓子に比べて素朴な風情。
でも、憧れは年月を超えて。
これ、昔食べたかったんよね~といいながら
リンツ市ではないウチのテーブルで食べるタルトもよいものでした。