JR神戸駅。
ハーバーランドじゃない側に出たのは初めて。
うし、新開地方面はあっちね。
新開地は目的地ではなく、通り過ぎたら北に折れ、
平清盛のお膝元へ。
お久しぶりのtent-coffeeさん。
瓦せんべいのお店もまわるつもりだったのが
出がけにもたもたしてしまい、
この日は迷わず行けるtentさん1本で。
カフェオレをお願いしました。
豆全体をまずしめらせて、
このぷっくり、マドレーヌのおへそを思い出す。
淹れてもらってる間、外では下校途中の小学生が
じーーっとこちらを見ています。
「待っててなー」と店主・佐藤さん。
帰り道、ここで佐藤さんとじゃんけんをするのが
キッズらの決まりごとになっているそうな。
すご~い。
店内に居ながら、ここまでこどもに人気になれるなんて。
牛乳たっぷり、出来上がり。
ホットドッグが導入されてます。
セットがお得。
んでもお昼は食べてきちゃったからなあ。
焼き菓子など、甘いものも置いてあると嬉しいです、と言ったところから
お菓子の話になり、
セコイヤチョコレートに話が至り。
「初めて食べたとき、こんなおいしいものがあるんかと思いました」と私。
「思いました思いました!」と佐藤さん。
「しかもセコイヤっていう、日本にはないものへの憧れというか…」
「……」
…ん?
あの、カナダ(←*アメリカでした)とかに生えてるおっきい木の…
「木?
木なんですか、セコイヤ」
え、包み紙に書いてありませんでしたっけ…。
チョコの表面のすじすじ、いかにも木ですよね。
「『コイケヤ』とかのならびとおもてました。
『セコイ屋チョコ』だと」
さ、佐藤さん……っ?!
お願いするとその場でつめて、シールしてくれる豆。
カフェオレと合わせて750円。
挽いたときの香りがとても香ばしく、すっきりとした苦味。
好きです。
全4席の小さいお店。
店主さんが自分のためにしてくれることすべてを
すぐ目の前で見られるからか、
<代金=商品への対価>という感じがしません。
挽いて 淹れて 出す に対して起こる
「どうもお世話になりました」
という気持ちを、お支払いに乗せつつ。
じゃんけんの他に、古いコーヒーミルを回すのもこどもらの儀式とのこと。
「せっかくやから豆入れてあげたんですよ」
あらほんと、引き出しを開けると挽かれた粉が。
ふふ、おもしろーい。
こどもらは見抜いてる。
長い髪をくくった、ワイルドハンサムなひげのおにーさんが
『セコイ屋チョコ』的愛すべきお人だということを。